最新情報8

42245

親子関係について 仲條拓躬

2024/11/01 (Fri) 15:36:18


自分が行うことに関して第三者が反対した場合、それを実行することによって第三者を不快にするのではないかと思われる場合があれば迷い悩んでしまうことがあります。過去の話になりますが、私は長官から感謝状を戴くことになりましたが、生前、父親が「官僚から感謝状など受けるな」と言った事がありました。

その時は、関係各所の方々がノミネートしてくれたのにその期待を裏切りたくないと思う気持ちと親の言う事を聞かなければという思いの、葛藤がありました。基本は、自分の人生に係わることは自分で選ぶという強い信念が必要だと思います。

よくないのは、父親のために、自分の幸せをあきらめ、幸せになれないなどと考えながら生きることです。逆に自分の意思を貫き通して親不孝をしてしまったとしても、自分の意思と責任で選び、その選択が素晴らしかったと思えるように生きることが大切だと思うのです。

時と場合で親孝行の道を選択するのもよし、自分の意思を貫き通す道を選択するのもよし、と考えられれば、少しは楽に選ぶ事が出来るのではないでしょうか。ひとつの判断で、たとえ親不孝をすることになってしまったとしても、それが全てではないと思います。

親孝行の方法はいくらでもあります。日々の接し方や小さな親切の積み重ねが大切だと思うのです。親不幸をしてしまったら、余計に感謝と思いやりの気持ちを出す事が出来ればよいと思うのです。ひとつ親不孝してしまってもたくさんの親孝行をするという気持ち。

親不孝をして一時的に親子関係が悪くなってしまっても、それで終わりではないのですから喧嘩しても自分から仲直り出来るように努力を続ければ、きっといつかは親も分かってくれると思うのですが、とても難しいことかもしれません。

だが、それが出来れば親子関係は修復できるものだと思います。関係を修復しようとする努力続ける人と拒絶し続ける人では、正しさも強さも違うのだと思うのです。親不孝にならないためにも、親のために幸せになれないと不満を抱えたり恨んだり憎んだり嫌ったりしながら親を拒絶することは大きな親不孝だと思います。

逆に、ひとつ親不孝をしても、親に申し訳ないという気持ちで前向きに小さな親孝行をするきっかけになればいいと思うのです。親は子供の幸せを願うものです。いくら親でも未熟な人間です。自分の感情や望みを押し付け世間体で考えてしまうこともあるでしょう。それでも実は我が子の幸せの為にと考えているのです。

自分の信念を通すことで、一時的に親との関係が悪くなってしまうこともあるでしょうが、自分が親孝行をしたいという気持ちを大切にして、親不孝になるようなことをしないというのも人間として大切な選択だと思います。それが自分の幸せにも繋がると思います。

名前
件名
メッセージ
メールアドレス
URL
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.