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大切な用件を聞くには

1:仲條拓躬:

2024/03/28 (Thu) 18:38:34


大切な用件は、右耳で聞いたほうが忘れないといいます。電話をかけながらメモをとらなければならないことがよくあります。この場合、右利きの人は、左手で受話器を持ち右手でメモを取ります。もっと詳しく言えば、左耳で相手の言葉を聞き、右手で文字を書く。

しかし、右脳と左脳の違いを明らかにしている脳生理学からいえば、この電話の受け方は、物忘れをしやすく重要な事柄を聞き逃す可能性があるのです。理屈から言えば、左耳で聞いた言葉は、いったん右脳に入り、そこから言語をつかさどる左脳に伝達されます。

一方、右耳で聞いた言葉は、そのまま左脳に入り、左脳で処理されるので、右耳で聞いたほうが、迂回路が短い分、ストレートに相手の言葉が伝わってくるのです。右脳を介して相手の言葉を聞くと、途中で感情や情緒が入り込んだりすることがあるため、聞き逃したり、曲解したりする可能性が出てくるといいます。

人間は脳全体の約3%しか活用していません。「頭の回転が速い」と言われる人でも、4%の脳力を発揮していないのです。左脳は、言語、計算や論理的思考を支配しています。文字や数字を読み取って、それを分析し秩序立てて考えるときなどに左脳は活発に働きます。

右脳は、イメージ、全体像を直感的にとらえて瞬時に把握する働きをします。仕事や学業で論理的思考を必要とされる現代は、右脳のイメージ力が低下しています。右脳の働きが弱く、左脳の論理的思考に偏った発想は、柔軟さに欠け、ストレスをためやすい傾向にあるのです。高速な言語だと脳が言葉としてとらえにくく、左脳ではうまく理解できません。

代わりに、言葉全体のイメージでとらえようとして、右脳は働きが活発になります。その結果、早口の方の話を聞くと、左右の脳がバランス良く働き、機能がアップして全脳を活性化させる効果があり、眠っている潜在脳力を開花していくのです。頭の回転が速くなり直感脳力を向上させます(笑)

脳は使うことで発達しますが、言語操作のスピードがアップしていくことで、頭の回転が速くなるという効果が期待できます。また、頭の回転の速さは、直感的に物事をとらえる脳力にも左右されます。

人の話を聴く際も、一音一音組み立てて聴くのではなく、いくつもの音の固まりとして聴き取ることが少なくありません。つまり、人間は右脳の働きの手助けをして、言葉を聴いているわけです。

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