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帝国ホテルの秘密の壁とは

1:仲條拓躬:

2025/07/10 (Thu) 14:49:12


帝国ホテルのエレベーターホールには両端に隠された「壁」があります。「壁」の下にはローラーが付いていて、女性の力でも簡単にガラガラと音をたてて「壁」が出現します。「壁」は左右に計8基あるエレベーターのうち3基だけを囲むようにロビーをピタッと封鎖します。

封鎖されたエレベーターホールからは防弾壁の間を通って、VIP玄関へと続いています。一般のゲストには公開しないVIP専用の出入り口を持っているのは帝国ホテルだけでしょう。これまでも、来日記念晩餐会に訪れたエリザベス女王、ブッシュ米大統領など国賓級のゲストは、必ずこの<VIP玄関>を利用しています。

VIP玄関の前に車で到着した特別ゲストたちは、一般客の目に触れることなく、「壁」によって守られた3基のエレベーターを独占することができるのです。「壁」は普段、エレベーターホールの両端に隠されています。

VIP来訪時には8基あるエレベーターのうち3基を囲むように封鎖しています。しかも周囲の環境と色も形もまったく同じなため、一般の宿泊客達はエレベーターホールには5基のエレベーターしかないと思うのです。

反対側からでも、「壁」しか見えず、通路を間違えたと判断するだけです。偶然にも、テロリストグループが「壁」のシステムに気がつき、サブマシンガンをぶっ放したとしても、その音さえVIP達には聞こえないだろう。

「壁」は鉄板や防弾チョッキにも使われるケプラ繊維などの6層構造になっているからです。そのため帝国ホテルのロビーアテンダント課のスタッフ達は―――ゲストの前では決して口にはしないのですが―――この「壁」を<防弾壁>と呼んでいるそうです。

ちなみに帝国ホテルで懇親会に参加した時、懇親会会場にはスーツに目印をつけていないとガードマンがいる懇親会場入り口から入れないようになっています。手荷物もすべて懇親会場には持ち込めないのです。徹底していてすごいと驚きました。


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