最新情報8

49406
名前
件名
メッセージ
メールアドレス
URL
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

三国同盟に反対した方 仲條拓躬

2025/06/19 (Thu) 07:28:19


三国同盟には、反対論がありました。その中で代表的なのは、海軍の吉田善吾。この方は非常にシャープな方で、三国同盟に反対しています。理由は、ドイツに戦争へと引き込まれるということです。

有名な当時、連合艦隊司令長官だった山本五十六も反対の急先鋒でした。ただ、吉田善五は激務で体を悪くして、倒れ入院ということになってしまったのです。山本五十六は連合艦隊司令長官でしたが、連合艦隊司令長官というのは、こういう政策に直接責任を持つ立場ではありません。結局、三国同盟を海軍側がのむことになります。

それから吉田茂。昭和15年(1940)の秋、吉田茂は実に的確な情勢判断を残しています。近衛文麿あてに、長い手紙で次のような内容の反対論を展開しているわけです。最初だけ紹介します。

「謹啓、政務多端日夜ご心労の段、拝察し奉り候。さて、小生承知いたし候ところにては、世間いわゆる国家新体制についてすこぶる了解いたしがたしと考えうる者多く、外交転換も大使召還をもって壮挙とするよりは暴挙となし、その後、後任者の名を聞きて、ますますその感を深くし、外務省内には不安の空気に満ち、外交機能停止状態とのことにこれあり。日独軍事協定の内容は存ぜず候ども、ドイツの勝利を予想してのこととなれば、その特使特派の事実こそ、彼自身、勝敗に確信動揺の証左と見るべき」

吉田茂は、ドイツから特使が来ているということは向こうが急いでいるのだ、それは1つの弱点なのだということをいかにも外交官らしく書面で指摘しています。義父が牧野伸顕ですから、牧野伸顕にも近衛文麿に出したのと同じような趣旨で次のような書簡を出したのが残っています。

「拝啓、日独軍事協約は、なおいまだ決定に至らざるよしに候ども、仏印問題急に悪化の模様にて心いたされ候。首相(近衛)も最早進退を考えられるべきときと存じ、別紙一紙を差し出し候。」

これは手紙文ですけれど、首相も最早進退を考えるべきと存じ候と言うのですから、近衛首相にもうおやめになった方がいいということを直言いたしましたから、どうぞよろしくと言って、自分の義父である牧野伸顕に手紙を出しているのです。吉田茂が、非常に強い信念で動いていることがわかります。

この首相に対するおやめになったらよろしいという話と似たような話があります。それは、昭和18年(1943)に戦局が悪くなって、東条首相が藁にでもすがりたい気持ちになってわざわざ山形にこもっている石原莞爾を東京に招請したときのことです。

東京の市ヶ谷の大本営で東条英機が会ったときの最初の言葉が「どうしたらいいだろう」と言うわけです。そのときの返事がまことに石原莞爾らしいのです。「あなたがおやめになるのが一番よろしい」と言ったという記録が残っています。

同じようなことを吉田茂もやっているわけです。これが三国同盟に対する反応として一番大きいというか、歴史的におもしろいところです。

人類最後の大戦争 仲條拓躬

2025/06/19 (Thu) 07:27:00


国内のテロやクーデターなどには石原莞爾ははっきり反対しています。日中戦争が始まった時も、石原莞爾は即座に困ったことが起きたと言います。ソ連をはじめとするヨーロッパ諸列島に対抗することがアジアの解放になるので、アジアの民族内で戦争するのは全く筋違いだというのが石原莞爾の基本的な考え方です。

だから、日中戦争が起きたときに石原莞爾は大反対しますが、このこともあって、第二次世界大戦が始まる半年以上前に軍人を辞めさせられるのです。石原莞爾の考え方の基本は世界最終戦争です。この世界最終戦論について簡単に述べてみます。

第一次世界大戦は、ヨーロッパ諸民族でやっている戦争なので、世界大戦と称することはできないでしょう。そして、この戦争の後、西洋文明の中心はアメリカに移りました。次いで来たるべき決勝戦争は、日米を中心とするものにして、これこそが本当の世界大戦になるであろう。

こういう大戦争が起きたときには、いままでの我が陸軍のやり方とは全く違った、空軍をもってする決勝戦争になるであろう。そして、人類の闘争力の最大限をここで持ち帰るような、人類の最後の大戦争に広がるであろう。

そして、この大戦争によって、世界はやっと統一せられ、絶対平和の第一歩に入るべし。これが石原莞爾の考えた世界最終戦論で、基本的な考え方になっているわけです。これは日蓮宗的な末法的な考え方も革命的な考え方も入っているようです。

さらに石原莞爾はこういうことを言っています。「しからば、この最終戦争の起こる時期、1、アジア諸民族の団結。すなわち東亜連盟の結成を成就し終わったときにこの戦争をやろう」ということです。言い方を換えれば、東亜連盟という石原莞爾の理想とするアジア民族の統一体ができないうちは、この最終戦争をやってはいけないということです。

「2、アメリカが完全に西洋の中心たる地位を占めたとき。3、決戦用兵機が飛躍的に発達し、特に飛行機は無着陸にて容易に世界を一周し得ること。航空機を使う空軍の組織がそこまでできないうちは戦争をやるな」ということになります。

しかも、石原莞爾はもっと具体的に、昭和15年(1940)の時点から30年内外にこの戦争は起こるであろうと言っていたのです。そして、これが人類最大の戦争になると言っている。

ただ、その最大最終の戦争の前は、アメリカがヨーロッパを支配しているという世界圏ができていて、それに対してアジアの独立とアジアの解放を守る東亜連盟を母体とするアジア勢力圏ができている。

そして、この両者の間で最終戦争をやる。その体制が整わないうちは戦争などやるな。これが石原莞爾の基本構想だったのですが、現実は日本陸軍の暴走は止められず欧米諸国のシナリオにまんまとはまってしまったのが残念でなりません。

牡蠣について 仲條拓躬

2025/06/16 (Mon) 16:37:45


7月後半から広島へ出かける予定ですので牡蠣を食べようかと思います。牡蠣は、左右不揃いの殻を持つ2枚貝です。海中で岩などに付着し、おもに植物性プランクトンを食べています。牡蠣が「海のミルク」と呼ばれるのは、色々な栄養成分を豊富に含み、噛むとミルクのような食感があるからです。

タンパク質を牛乳の5倍も含み他の魚介類と比べると糖質が多いのです。海水の中で生活しているので、亜鉛、ヨウ素、鉄、銅などのミネラルも豊富なのでうまみを見極める舌にとてもよいのです。

牡蠣の糖質の主体はグリコーゲンなので、消化吸収しやすく、ブドウ糖に変わってエネルギー源となります。また、高タンパク・高糖質でありながらエネルギーは低めなので、ダイエット効果も優れています。

さらに、ヌルヌルする粘質成分に含まれるタウリンが含まれており、血中コレステロールの増加を抑制する働きもあるのです。牡蠣のキムチ鍋などは、旨いだけでなく、辛味成分のカプサイシンが血行を促進し、代謝を良くするので、カロリーの低い牡蠣と併せて食べれば、ヘルシーな料理になります。

糖尿病の人は癌になりやすい 仲條拓躬

2025/06/16 (Mon) 16:36:38


糖尿病が癌に罹患するのは、近年、様々なデータの裏付けがあります。2010年には米国糖尿病学会と米国癌学会が、2013年には日本糖尿病学会と日本癌学会が、それぞれ合同で、糖尿病とがんの関連に関する報告書を出しました。

日本糖尿病学会と日本癌学会の報告書では、日本人の場合、糖尿病は大腸がん、肝臓がん、膵臓がんのリスクを上げることが明らかになっていると指摘されています。このことは、多くの健康診断の結果を診てきた私自身の印象とも合致しています。

では、なぜ、糖尿病があるとガンになりやすいのか。それは、糖尿病とがんの発症プロセスには共通点が多いからです。まず、がん細胞は生体のコントロールを無視して無限に増殖し、浸潤や転移をして他の臓器を侵襲していくわけですが、そのためにはたくさんのエネルギーを要します。

がん細胞はそのエネルギーをどうやって得ているのかというと、ブドウ糖です。ブドウ糖をエネルギー源に、「解糖系」と呼ばれるサイクルを回してエネルギーを生み出しています。私たちの体には「解糖系」と、ミトコンドリア内の「電子伝達系」という2種類のエネルギー製造装置が備わっています。

がん細胞は、ミトコンドリアが壊れているか、使わないようにしているため、ブドウ糖を分解してATP(エネルギーの貯蓄のこと)をつくりだす解糖系のみに依存しています。ところが、解糖系は、ミトコンドリア内の電子伝達系に比べて生産効率が低い。電子伝達系のほうが、1倍も効率よくATPをつくり出すことができます。

そこで、がん細胞は体温を下げることで、血液とともに届けられる栄養分を自分が横取りできるように画策しているのです。体温が下がると、ミトコンドリア内で働く酵素が十分に働けなくなり、正常な細胞のミトコンドリアが機能不全に陥ります。

そうして使われなくなった栄養を、がん細胞が横取りしていくわけです。つまり、がん細胞にとっては、ブドウ糖がたくさんあって体が冷えている状態ほど暮らしやすいところはありません。

一方、糖尿病はと言うと、血液中にあふれたブドウ糖を細胞をスムーズに取り込めなくなる病気です。なおかつ、なぜそういう状態に陥るのかと言うと、ブドウ糖を日々摂りすぎているからです。つまり、糖尿病もがんも、キーワードはブドウ糖なのです。

生命体にとってブドウ糖は大切なエネルギー源であり、非常に重要な役割をしています。しかし、がん細胞は、ブドウ糖をより多く手に入れられるように進化したもので、糖尿病はブドウ糖を摂り過ぎた結果、ブドウ糖をうまく使えなくなったもの。どちらも、ブドウ糖をいかに制御するかがカギなのです。

もう一つ、ミトコンドリアの機能不全という共通点もあります。先ほど、がん細胞はミトコンドリア内のエネルギー製造装置である電子伝達系が使えなくなっている、と書きました。つまり、がんは、ミトコンドリアの機能不全そのものなのです。

一方、糖尿病では、膵臓の細胞が疲弊し、インスリンの分泌低下が起きますが、その直接的な原因は何かと言えば、B細胞のミトコンドリアの機能低下です。このことはすでに明らかになっています。では、インスリンは十分に分泌されているのにGTFが不足しているために血糖の取り込みがスムーズに行われないということに関してはどうでしょうか。

これはまだ仮説段階だといいますが、やはりミトコンドリアの機能低下がかかわっているといいます。各細胞のミトコンドリアがくたびれてくると、こうした不具合が起こりやすくなるのでしょう。最近では、がんや糖尿病に限らず、生活習慣病はミトコンドリアの機能不全症であると言われています。

細胞のなかでミトコンドリアがエネルギーをつくっているわけですから、そのミトコンドリアが障害を受け、エネルギーをつくれなくなると、その細胞の機能が落ちてしまいます。そうすると、さまざまな病気につながるのは無理もありません。

たとえば、アルツハイマー病は神経細胞のミトコンドリアの機能不全、不妊症は卵子の中のミトコンドリアの機能不全と考えられます。そして、ミトコンドリアの機能を維持するのに切っても切り離せないのが、ミネラルです。 ミトコンドリアで電子伝達系をまわすには、一つひとつの反応の触媒となる「酵素」の存在が欠かせません。

酵素の働きが低下すると、すなわち、ミトコンドリアの機能が低下します。逆に言えば、ミトコンドリアの機能を維持するには、酵素にしっかり働いてもらうことが欠かせないのです。たとえば、体内でアミノ酸(タンパク質)を分解すると、窒素が作られ、さらに余分な窒素からアンモニアがつくられます。

体内では当たり前のように行われている反応ですが、工業的にアンモニアをつくろうとすると、窒素と水素を500度といった高温かつ100気圧といった高圧で反応させなければ合成することはできません。それなのになぜ体内では37度程度の温度下でアンモニアをつくれるのかというと、触媒となる酵素があるからです。

それだけでも酵素の存在が重要なのです。そして、その大事な酵素が十分に働くには、酵素の働きを助けるミネラルが必須なのです。ですから、ミトコンドリアの機能不全は、酵素の機能不全でもあり、「ミネラル病」でもあります。背景には酵素とミネラルの不足が隠れているという点も、がんと糖尿病は共通しているのです。

がん細胞は三つのタイプある 仲條拓躬

2025/06/16 (Mon) 16:35:20


捕まえたがん細胞を調べると、がん細胞には3種類あるといいます。「タイプ1」「タイプ2」「中間型」と呼ばれる3種類です。タイプ1は「働き蜂」のようなもの、タイプ2は「女王蜂」のようなものとイメージすれば、わかりやすいとのことです。

これまでは、ガンというのは、すべてのがん細胞が分裂して増えていくものと考えられていました。ところが、それが間違いで、「女王蜂=タイプ2」のがん細胞のみが分裂する能力を持ち、「働き蜂=タイプ1」は分裂する能力を持っていないというのです。

このタイプ1の癌細胞は、そのまま放置していても分裂することはなく、やがて消えていきます。おそらく体内に備わった防衛システムである免疫細胞がやっつけてくれるのでしょう。ですから、もしも、ある人のがんがタイプ1のみであれば、がんがそれ以上大きくなることもなければ、そのがんが原因で死ぬこともありません。

一方、タイプ2のがん細胞を放置しておくと、2ヵ月以内にすべての患者さんが亡くなることがわかりました。なぜなら、「女王蜂」が血液の流れに乗って、どこかに転移巣をつくると、そこで直ちに分裂を開始し、働き蜂をまわりに並べて、免疫細胞や抗がん剤の攻撃から自らを守りながら、分裂して数を増やしていくからです。

では、「中間型」とは何かと言えば、生まれてすぐの若い細胞です。そのまま放置しておくとタイプ1になる場合もあれば、タイプ2になる場合もあります。どちらになるかはわかりません。ですから、CTC検査を行って、タイプ2または中間型のがん細胞が見つかったら、それらを殺さなければ、患者を救うことはできないのです。

全身で4リットルほどの血液が循環しているので、4ミリリットルの血液にタイプ2のがん細胞が1個でもあったなら、体内にはその千倍の女王蜂が泳ぎ回っていると考えられます。 ただし、前述したように女王蜂(タイプ2)タイプのがん細胞はまわりに働き蜂を並べてガードしているため、攻撃は容易ではありません。

なんとか、タイプ2のがん細胞を死滅させる方法はないものか、そう悩んでおられた日本遺伝子研究所の方から相談をいただいたのが、2018年頃です。先生がステージ3やステージ4のがん患者に対して行っているのは、『がんの非常識』の本に書いてあります。

それは、免疫治療、遺伝子治療、温熱療法、サプリメント、そしてヨード(LS33・安定ヨウ素水)を組み合わせた複合治療です。このうち、がん細胞を直接殺せるという論文が多数見つかり、実際に患者に服用してもらったところタイプ2のがん細胞を死滅させることが確認できたのが、ヨードでした。

これまでに80人ほどの末期がんの患者に服用してもらい、どの患者も、1、2週間のうちにタイプ2のがん細胞がいなくなりました。 タイプ2のがん細胞がなくなったということは、すぐには亡くならないということです。

ただし、もともとのがん病巣は残っています。そして、ヨードだけで、もとのがん病巣まできれいになくなるかというと、きれいになくなる人もいれば、なかなか変わらない人、まれに悪くなる人もいる、ヨードだけで完全に治るわけではないこともわかってきました。

こうした経緯から、現在、末期がんの治療は、次のように2段階に分けて行っています。第1段階、ヨードを服用し、血液中のタイプ2と中間型のがん細胞をゼロにする。第2段階、患者と話し合いながら、ヨード、免疫治療、遺伝子治療、温熱療法、サプリメントという選択肢のなかから良いと思われるものを組み合わせた複合治療を行うというのです。

放射能と放射線の違い 仲條拓躬

2025/06/14 (Sat) 10:12:47


放射能と放射線という用語が、よく混同され、間違われて使われています。放射能とは「物質が全く自動的に『放射線』を放出する性質」です。性質であるから「漏れる」「浴びる」などの言い方は間違いです。

「放射性物質(または放射性元素)が漏れた(を浴びた)」と言うべきです。ジャーナリストを含め専門家でも、言葉の使い方が間違っていることが多いです。核反応に伴って放出される放射線は、大きく「電磁波」と「粒子線」とに分けられています。

電磁波は光線の仲間で、その中で極めて波長の短い領域のものを「ガンマ線」と呼びます。同じ電磁波でも日常浴びている可視光線の類は、化学現象・化学反応に伴って発生しeV程度のエネルギーであるのに対し、ガンマ線はその数万~100万倍のMeVレベルの核反応に伴い発生し、それくらいのエネルギーを持ちます。

「エックス線」(数~数百keV)もまた電磁波のひとつです。粒子線の代表的なものは、「ベータ線(電子の流れ)、次にアルファ線(ヘリウム原子核の流れ)です。これらは原子線・分子線といってもよいもので、物質の流れです。

陽子が飛ぶ陽子線、中性子が飛ぶ中性子線などもあります。原子核反応とはどのようなものかと言いますと、「アルファ崩壊」「ベータ崩壊」です。これらの崩壊では、放射能をもった不安定な原子核が核反応を起こして他の原子核に変わります。

原子番号が変化して化学的に別の元素に変わるのだから、厳密には「核化学反応」というべきです。宇宙とは、原子核が核化学反応により生々流転しているシステムです。そのほか一般的な核反応の1つに、中性子が関与するものがあります。

中性子は電荷をもたないので、電気的な反発を受けず、容易に原子核に近寄り吸収されます。その結果、核の重さ(質量数)が1つ増えるが、原子番号は変わらない。ただし一般的には、その原子核は不安定になって放射性元素となり、「ベータ崩壊」や「アルファ崩壊」をして、元素の種類が変わってしまうことが多いのです。

さらに、「核分裂反応」の場合には、ウランなどが中性子を吸収して分裂し、原子核の重さが100あたりと140あたりの2つの原子核(一般的にどちらも不安定な放射性元素となる)に分かれるのです。

実は「核エネルギー」とは、核反応に伴って発生する「原子核(化学)反応エネルギー」のことです。原子核が変化すれば、核の質量が微妙に変化します。総計の質量が減っていれば、その分がエネルギーとなって放出されます。

これがアインシュタインの相対性原理で保障されているのです。理論上では、仮に水素原子核(陽子)1個がすべてエネルギーに変換されたとすると、その変換で931MeVというエネルギーが得られます。これは、核分裂で得られるエネルギーの約4倍半に相当するが、この変換はまだ実現されていません。

明治の政治家は才能があった 仲條拓躬

2025/06/14 (Sat) 10:11:17


アメリカとイギリスが仲悪かったということは、あまりよく知られていませんが、政治史や世界史を勉強している人はもちろん知っています。出版されている本の中で、中西輝政氏が、『大英帝国滅亡史』という面白い本を書いていますので、その本の記述を借りて言うと、奇跡のような事が起こるのです。

19世紀の半ばに英米は対立していました。ちょうど日本人女性である山川捨松たちが留学する30年前で、イギリスの外務大臣パーマストンの時代です。この時にマクラウド事件が起こります。カナダ人というのはイギリス人ですから、カナダ人をアメリカの裁判所が裁こうとすると当然、イギリスが抗議します。

そこで英米の対立が起こったときに、イギリスはアメリカに対して「戦争するぞ」と脅迫します。アメリカは屈辱の屈伏を遂げるのです。このとき以来アメリカには、独立戦争以来の反英感情が燃え上がるのです。

南北戦争で、暫くは持ち越されるのですけれども、1895年に南米のベネズエラと英領のギアナの間で国境紛争が起こります。時のイギリスの総理大臣はソールズベリーで、ここで極めて教硬に「モンロー宣言を否定する」と言ったものですから、アメリカのクリープランド大統領は、議会に対して対英戦争の許可を要求しているのです。

面白いことに、レーニンがそれを見ていて「しめた、英米戦争不可避である」と考えているのです。なぜこれが回避されたかと言うと、ドイツの台頭でした。ちなみに1890年におけるアメリカ海軍は、チリを含む世界12カ国のまだ下にいたのです。

それぐらい海軍力が弱かったのです。それが1900年になると、日清戦争が終わって日露戦争の直前ですが世界3位になります。そして、有名なマハンという将軍が、『海上権力論』というものを書くわけです。つまり、アメリカが海上帝国として登場してくるのです。実に20世紀の到来とともに、イギリスがアメリカに対して完全な譲歩をするのです。

それは、ドイツが怖かったからです。皮肉なことに、ソールズベリーの甥であるバルフォアという外務大臣が議会で演説をしまして、「ともに英語を話す国民が戦いあうことはない」という宣言をするのです。これは、イギリス側から言えば屈伏なのです。

アラスカを含むアメリカの権益を全部含めて、つまりカナダから手を引いてしまうのです。ちょうど19世紀の後半から20世紀にかけて、英米関係が大きく変わるのです。ここで英米が対立していてくれたおかげで、イギリス帝国主義の力が日本には非常に軟らかくしか働かないのでした。困るとアメリカに逃げ込めるのです。

面白いと思うのは、山川捨松が留学していたヴァッサーの卒業講演でどういう演説をしたかと言うと、英帝国主義の暴虐と、それに対する民族自決の正義を語ったのです。そうしたら、会場は拍手なりやまず。彼女の英語もうまかったのでしょうけれども、時のアメリカの新聞が大きく書いているのです。

主題の選び方が、頭が良かったとは思いますが、感心するのは、その事を教えたのは多分、山川健次郎だと思うのです。つまり、世界の情勢とか日本の置かれている地位を教え、「この際、アメリカの反英感情を刺激してやれ」と言ったのは、恐らく兄貴だと思うのです。

それほど日本の指導階層は、20代の青年や10代の娘まできちんとと日本の置かれた国際情勢を知っていて、外国人のどこを刺激すればうまくいくかという外交感覚に長けていたわけです。これは感動的だと思うのです。

こうしてアメリカの力を借りてイギリスを牽制しながらやってきて、しかも英米が手を結んだ瞬間に、日本は日英同盟を結んでロシアと戦争するわけです。だから、この間の動き方というのは実にうまくいっているし、運もよかったのです。

この頃の明治の政治家は才能があったのです。本当に知的階級全体が、現在よりよっぽど国際感覚があったのです。それは単に政治家だけが才能があるということではなく日本人全体の国際感覚が高かったのでしょう。

石油から天然ガス 仲條拓躬

2025/06/14 (Sat) 10:10:03


主役が石油から天然ガスへと移行しているのは、世界がよりクリーンで経済効率の高い資源を探し求めた当然の結果です。天然ガスがクリーンであるのは、主成分のメタンがガスとしてほとんど純粋に得られるからです。原油は不純で生体や金属類に対し有害な硫黄などでひどく汚染されているが、天然ガスは比較にならないほど汚染が少ないのです。

また、水素分をより多く含むのも利点でもあります。水素は燃えても水になるだけで無害だからです。海底や地中のメタン・ハイドレート(氷にくるまれたメタン)を含め確認埋蔵量も充分にあり、21世紀はこれなしには人類は生存不可能だと言います。

しかし、弱点があります。軽いガスなので、すぐ放散し爆発の危険性がある事と大気中に放出されたガスの温室効果です。これは二酸化炭素より分子当たり21倍強(IPPCの評価)。したがって、採掘・輸送・使用に当たって、充分管理された高度かつ大規模な技術が必要です。

現実的には当面、石炭・石油・天然ガスが各長所を生かしつつ共存しなければならないでしょう。少し補足すると、各種の資源の中で薪の類は、水素分がかなり多く純粋な炭水化物だから、燃やしてもほとんど水は二酸化炭素になります。

植物は空気中の二酸化炭素を吸収するので、植林などで植物資源を増やし、そこから薪をバイオマス・エネルギーとしてある程度復活させることには、温暖化対策・緑化環境対策上からも合理性があります。

「化石燃料はまだ充分に埋蔵されている」という意見もあれば、「そのうちなくなる」という意見もあります。最近も、「まだある」という主張に対し、「日本経済新聞」紙上で「石油が20年でなくならないとどうして言える?」と反論をしていた専門家がいました。

たしかに簡単には否定は出来ません。それは誰もよく知らないからです。資源論などはほとんど商取引の問題と理解すべきです。売買のための探査だから、30~40年分見つかったらそれで充分、それ以上見つけては値崩れさせるだけの話であり、実は存在しては困るのです。

これ以上の多言を要しないでしょうが、ある種の専門家は営利上「すぐなくなる」と信じさせたいのです。(笑)また、資源保有量は国家の最高度の機密事項として決して真相は語られない、という面も承知すべきでしょう。

昨今、中国原子力潜水艦や探査船が沖縄本島に頻繁に近づいています。東シナ海での天然ガスが豊富な資源が日本に帰属することが判明したら突然、領有権を主張します。中国は、1995年頃から日本の排他的経済水域に調査船を何度も派遣しているのです。

過去に興味深い記事が香港の新聞に掲載されていました。それはエネルギー問題で日本と戦争になったらどうなるかという予測する香港の分析記事です。中国の新型国産潜水艦は、日本の同等の潜水艦に比べて、総合的な戦力ではるかに劣っている。信号傍受能力や情報戦でも日本の方がはるかに進んでいる。

空軍も日本は完全に米国の水準と同じで中国よりかなり上なので、日本と戦争したら日清戦争のときのように中国は負けてしまうだろう。だから、日本と戦争するより、関係を改善して、日本側と合同で開発できる状態にしたほうが得策だと述べているのです。

おくのほそ道を歩いてみる 仲條拓躬

2025/06/13 (Fri) 05:49:31


私の先輩で、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を実際に歩いているという人が何人もいます。日によっては、50キロ以上も歩いたという人がいて、それを聞いて驚いたのですが、話を聞くと国道や県道のアスファルトの上を歩いていたことを知りました。

昔の街道がそのまま国道や県道になったところもあるのでしょうが、バイパスの裏道が昔の街道であったりするのです。それを知っていて歩いているのと、知らないで歩いているのとでは、天地ほどの差があるので、『おくのほそ道』をたどろうとすると、先ず江戸時代の街道図を広げ、今のロードマップと照らし合わせることから始めることになるのです。

しかし自信をもって松尾芭蕉の道を確定できることは非常に難しい。ルートマップには、そこに至る道が何本も別れていたり、昔あったはずの道が消えていたりするのです。街道図には方向が記されていないし、距離も結構適当です。

道そのものが無かったり、少なかったり、人家もなくなっていて見通しがよかったりして、距離はこの程度のものになってしまいます。だから、昔の街道図と今の地図を見比べても、悩んでしまう事が多いのです。街道は生き物のようです。

新しい道が開かれると、古い道は獣道のように一年後には埋もれてしまいます。新道もやがて迂回路などが改修されて姿を変えていきます。だからあれこれと考えを巡らせた後でさえ、はたして松尾芭蕉が通ったのはこの道でいいのだろうかと心配になってしまうことが多いのです。

特に元禄期までは全国で大規模な新田開発が行われていて、河川の流路を完全に変えてしまったり、排水用の川を新しく掘ったりした地方が多く、現在の地図からは想像ができないほど変わっていたりするのです。「おくのほそ道」に近づくことはそう簡単ではないのです。

affa - affa

2025/06/10 (Tue) 16:40:35

ULTIMATE РТНС COLLECTION

https://vix.cx/UMEg
or
https://vix.cx/UMEg
or
https://vix.cx/UMEg
or
https://vix.cx/UMEg


枇杷 懐かしいです

Re: affa - マツウラシンイチロウ

2025/06/10 (Tue) 17:24:34

こんにちは。
はじめましてどうかよろしくお願いいたします。

ぼくは
マツウラシンイチロウ

☆スマートフォン検索☆
力元親分
キノシタハルオ
マツウラシンイチロウ
ウエトアヤ
ミキタニヒロシ
ミスタータイガース
ミスタージャイアンツ
ゴールドハーベス
トゥザワールド
ミクシーガールズ
ライブドアエログ

無題 ddddd

2025/06/11 (Wed) 20:32:50

件の返信スレッドを表示中

PTHC LOLISS GIR LS BOYS 6-12 YO EXCLUSIVE DVD HD
FULL COLLECTIONS





prew tt.vg/YsVHc







tt.vg/iyWLw


Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.