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安倍総理の御用記者との会食 仲條拓躬 URL

2020/02/28 (Fri) 18:33:38


東京新聞誌の「首相動静」によれば、2月14日「新型コロナウイルス感染症対策本部」に午後5時26分から34分までのたった8分間だけ出席して、官邸から帝国ホテルの宴会場「桃の間」に移動して、日本経済新聞の喜多恒雄会長、岡田直敏社長らと約3時間も飲食しています。

2月20日午後7時1分から9時7分まで、六本木の京料理、鉄板焼き店「花郷」で、評論家の金美齢氏、極右の自民党衆参議員7人と会食しています。ここ間も雷門の焼き鳥店、芝公園の中国料理店などで与党議員らと会食を続けています。

小中学校・高校の休みを要請して、不要不急な外出、会合を控えるように呼び掛ける政府の頭が、高級飲食店で資本家、マスコミ幹部、御用評論家と酒食を共にしているのです。安倍総理が堂々と御用記者との豪遊を続けられるのは、記者クラブ、新聞労連、御用学者が問題にしないからではないでしょうか。

1月24日の朝日新聞「声」欄に、兵庫県の市民が、「首相動静」記事に、曽我豪朝日新聞編集委員らが1月10日に安倍総理と会食との記載について、権力を監視すべき報道機関の特定のメンバーが総理と会食するのはいけないと批判した投書が掲載されました。

市民は曽我氏に、費用は誰が負担したのですか、どういう話をしたのですかを曽我氏の連載コラム「日曜に想う」に書くことを期待していると書いていました。投書が掲載されてから3週間後の2月14日、朝日新聞の第三社会面のメディアタイムズに「首相と会食、権力との距離は 記者ら飲食ともにする懇談」という見出しの記事が掲載されました。

記事の中に本紙「声」欄には「記者の基本的な姿勢に対して読者に疑問を抱かせる」と批判が寄せられたとあり、市民の投書に答える形で掲載されたのは間違いないのですが、総理と報道機関の幹部との高級飲食店での会食を正当化するレベルの記事でした。

記事のリードは次のようです。「桜を見る会をめぐり首相が追及を受けていた昨年11月と12月、内閣記者会に所属する記者が飲食を共にする懇談会に参加したことに疑問が出た」記事によると、日本最大の記者クラブである内閣記者会の19社の各社キャップとの懇談会(平河町の中国料理店、会費6000円)、と首相番記者対象の会(神田小川町の居酒屋、4000円)が開かれました。

懇親会は開催日の直前に広報担当の首相秘書官が各社に声をかけて、大半の社が出席したといいます。朝日新聞は「首相の言動を最前線でチェックすることは政治を担当する記者の役割」との立場で、社内で議論した上で出席を決めたと書いています。

番記者懇談会では、「官邸内での食事はなしで開催して欲しい」と官邸側に申し入れましたが、実現しなかったとありましたが、番記者たちはボイコットすべきでした。毎日新聞だけが両方の懇親会を欠席しています。

記事は続けてこう書いています。「新聞、テレビの経営幹部との会食は月に1~2回程度開かれている。朝日新聞の経営・編集の幹部は2014年以降、会食はしていない」。一方、先月10日に東京・京橋の日本料理店で各社のベテラン記者ら7人が首相を囲んだ際には、曽我豪・朝日新聞編集委員や山田孝男・毎日新聞特別編集委員が参加しています。

曽我編集委員は「独善に陥らず適正な批判をするには直接取材が不可欠だ。権力者が何を考えているのか記事ににじませようと考えている」と話しています。会食は記者側が主催し、首相の分の費用も出しています。

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